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埼玉県深谷市の小さな雑貨店 amairo
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滝澤酒造さんで1日蔵人体験!

深谷えん旅に参加してきました

11月某日。約150年もの歴史をもつ滝澤酒造さんへ。店主、パティスリー コ・ボナの奈々さん、店主姉のわたしで蔵人体験をしてまいりました!その模様をついにお披露目です。

今回伺った滝澤酒造さんの酒造り体験「1日蔵人」は、2018年9月15日から11月30日までの間に実施されていた「第6回深谷えん旅」の一貫として行われていたもの。毎回とても人気のプログラムで、すぐに定員に達してしまうのだとか。開催の噂を聞きつけ、即申し込み!貴重なひとときとなりました。許可もいただいて写真を撮影してきましたので、雰囲気をおすそ分けさせていただきます。
(2019.01.18更新)

 

前日から納豆禁止!

まず店主からの連絡で驚いたのが「ひとみちゃん、前日は納豆食べちゃダメだからね」というもの。なんでも、日本酒の麹菌はとてもデリケートで、納豆菌はとても強い影響を与えてしまうのだといいます。知らなかった!パティスリー コ・ボナの奈々さんにいたっては、前日に納豆アラームを設定していたそう。ちょうどamairoへおやつの納品に来ていた時にピピピっと鳴り、その理由を知った店主は爆笑したそうです。

▲朝7:50集合!わたしは自宅から始発で行きました。前日にカ○ンズへ走って購入した長靴を持参。

 

当日は天候にも恵まれ、爽やかな秋晴れ。中山道沿いにある滝澤酒造さんの趣あるレンガ造りの建物をみただけで、すでにワクワク。車でサーっと通ることはあっても、なかなか目の前をじっくり歩く経験はしたことがなかったので、なんだか新鮮でした。

▲これは「杉玉」といって、新酒ができあがった印に掲げるものなのだとか。

 

プロの聖域に足を踏み入れる

文久3年(1863年)に小川町で創業し、明治33年(1900年)に現在の深谷市に蔵を構えたという滝澤酒造さん。入口へ近づくにつれ、蒸された酒米の芳しい香りがしてきます。蔵のなかはシンと冷えた空気で満ち、プロの聖域、という雰囲気が漂っていました。

 

滝澤酒造さんでは、昔ながらの道具を使った伝統的な「手造り」を守り、特に重要とされている「麹造り」にこだわりをもっているといいます。普通酒から大吟醸酒にいたるまで、高い技術を要する「箱麹法」という製法ですべての麹をつくっているのだとか。

体験前には、掘りごたつに入って6代目の滝澤 英之さんから説明をいただき、二つの班に分かれて作業をお手伝いすることに。長靴に履き替え、3人お揃いのチーバオ手ぬぐいを頭に巻いて、まずは厳密に温度管理がされた麹室へ。木綿の布を返しながら、麹を中心に集めて運びやすいように山に整えます。

▲保温性、保湿性に優れたレンガ造りの麹室。鉄の扉で厳重に管理。

 

▲できるだけこぼさないように中心へ集めます

 

集めた麹は蔵の2階部分へはこばれ(これは男性が担当していました)、ほぐして広げていく作業に入ります。ここでしっかりとほぐして空気に触れさせておくのが大事なんだとか。だから表面積を増やすために、ほぐした後はこのようにぐるりと溝をつくっておきます。

 

▲まるで“枯山水”のよう。とても神聖で、圧巻の景色

 

▲得意げな店主

 

続いては、麹米を乗せていた木綿の布を洗う作業。布の目にコメが詰まることがあるので、ごしごしとゆすいで洗います。魚屋さんのようなエプロンをつけて。結構な力仕事です。というか、ここまでずっと、力仕事です。お酒造りがこんなにも肉体労働だとは、知りませんでした。ビール工場の見学等はしたことがありましたが、それもすべて機械が行っているもの。こちらではたった数人という人の手であれだけの量のお酒が造られていることを思うと、恐れ入りました、と感服するばかり。普段グイグイ飲んでしまっているお酒、もっと大切に味わって飲まねばと感じ入ったのでした。

▲洗う、洗う

 

▲干す、干す

 

酒米が蒸しあがる!

ぱあーーっと白い湯気が立ち上り、お米の甘い香りがわたしを目掛けて漂ってきます。日本酒は、お米からできている。そんな当たり前のことを、しっかりと自分の身体で実感する。そういうひとつひとつがこの体験の良さなんじゃないかと。

▲クレーンで吊り上げられるお米を、機械のなかに落としていく作業

 

▲いい香り。

 

そのまま素早く麹室へはこばれます。これも力作業。なん往復もされていました。麹室の鉄扉を開け放したままでは温度が下がってしまうため、重い扉を開けたり閉めたりを素早くしながら、お米を広げていきます。

 

 

 

ここからは全員で、酵母をまぶす

大切に受け継がれてきている酵母菌。こちらを蒸しあがった酒米にまぶしていきます。なんだか魔法みたい。自分の番がくるとちょっと緊張します。

▲おいしくなあれ、と唱えていそうな店主

 

全面にまぶしたら裏返し、また同様に酵母をつけ、最後に布を幾重にもして寝かせます。こうして育っていく瞬間に立ち会えたこと、うれしい限りです。

▲酒造の方は「ふとんをかける」とおっしゃっていました。人に接するかのような、大切な扱い方に感動。

 

 

命がけの作業

続いては、酒樽の上から櫂(かい)を使って混ぜ、発酵を促すお手伝いを体験。昔ながらの造りの蔵なので、足場も梁を渡っての作業。「落ちたら本当に危険ですので、無理しないでください」と何度も酒造の方がおっしゃっていました。

 

店主はハシゴで梁まで上がってほどなく「自分には難しい」と感じたようで、引き返していました。奈々さんとわたしは、挑戦。それをする自分自身の姿を想像して、一寸法師みたいだなあ、と感じ入ったりしながらも、命がけでお酒を仕込む皆さんに想いを馳せ、改めて頭が下がる想いでした。

▲お隣の酒樽。フツフツ、プチプチと発酵する音がしていました

 

▲1階で蒸しあがったお米が特殊な機械で2階の樽へと入っていきます

 

▲この記号は、お酒が国税庁の管轄だった頃の名残なんだとか。

 

私たちがお手伝いしたお酒

ほうきとちりとりで周囲を清掃して、体験は終了。あれ?奈々さん?と思ったらひょっこり、樽の裏まで掃除して出てきた奈々さん。そういう姿勢は、やっぱりパティシエとしてものを作る現場を美しく保つというのが染み付いているんだろうな、さすがだな、とおもいました。

私たちがほんの一部だけですがお手伝いしたお酒が仕上がり、瓶詰めされてどこかへ旅立つ。なんだかロマンを感じてしまいます。

▲昔の滝澤酒造さん。

 

お土産までいただきました

新鮮な酒粕とふっかちゃんの菊泉カップ酒をお土産にいただき、お酒を購入できるほくほくした気分で帰路へ。空を見上げるとそびえたつ煙突は、ちょっとでも故郷の伝統に触れられた誇らしい気分とリンクして、すごく印象にのこっています。

滝澤酒造さんでは蔵見学も受け付けているとのことですので、ご興味のある方はぜひ直接お問い合わせください。私たちは来年もまた「深谷えん旅」で参加したいね!と話しています。

 

その後はamairo忘年会へ突入

ちょうどお昼タイムだったので、カフェ花見さんで名物・焼きチーズカレーを。「えん旅行って来たんですよー」なんてお話しながらおいしくいただきました。

▲チーズたっぷり!秘伝のカレーがまた味わい深いのです!

 

▲道路でみつけた「けんけんぱ」かわいい。

 

そして実は、体験終わりに蔵の隣にある直売所でお酒を購入した店主!

▲すべて飲み干しました…。

 

日本酒好きには[左]貴重な酒米品種“武州さけ武蔵”を全量つかって仕込まれた生原酒、こちらおすすめです!おみやげにもぜひ。

普段日本酒飲まないよーという方にも試していただきたいのが、[中央]菊泉 ひとすじ。なんと、日本酒のスパークリング!シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られており、にごりのない透明感が美しい淡いゴールド色のお酒です。

グラスに注ぐとすーっとひとすじの泡が上品に立ちのぼります。お米のやさしい甘さとキレの良さが同居し、おいしい!となったら最後、あっという間になくなってしまいました。

[右]彩のあわ雪は、微発泡性で飲みやすいお酒。日本酒、ちょっと試してみたい!という方にもとっつきやすい味わい。

この日はこちらのお酒たちとともに(それだけでは足りず)、amairoの2018年を振り返り、今後についてアツく語り合い、夜更けまで…。シリーズタイトル通り【amairoの好奇心】が満たされた1日でした。

滝澤酒造さんのお酒は深谷七ツ梅跡にある小料理屋「二兎三兎」さんにて味わえますので、ぜひそちらにも足を運んでみてくださいね!(営業日についてはインスタグラムをご確認ください!)
今年は貴重な貴重な「菊泉 スパークリング ロゼ」をグラスで味わえる機会も企画されているそうですよ。

▲ほろ酔いのふたり

 

さて、本日のコラムはここまで。滝澤酒造さん、ありがとうございました!

きょうも1日、おつかれさまでした。明日もまた、素敵な1日を。

 

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