変化にときめくシルバーアクセサリー
ichinosenaomi展、クリスマスまで!
じっくり温めて約1年。遂に!あたらしい作家さんの企画展がはじまっています。
ご自身の名前を冠したシルバーアクセサリーブランド「ichinosenaomi」さんから、日常から結婚式、学校関係の式典等かしこまったシーンにも使えるアクセサリーが届きました。草花をモチーフにしたデザインは、ひとめでパッと気持ちが華やぎ、シルバー独特の色合いの変化も含め、人生に寄り添ってくれるような気がしてきます。
ブローチやピアス・イヤリングをはじめ、意外とamairoでは取り扱いの少ないネックレスやサイズフリーのリングも!!
実はこちらの企画展、今年始めのamairo冬眠中に動き出し、作家の一ノ瀬さんに店主とふたりで取材をしてきました。まだモーニングの時間帯、トーストをかじりながらぽつらぽつらとお話をし、気づけば1時間半!なんだか全員緊張しながらも、よく笑ったように思います。
「…いつゆで卵食べたんですか…?」わたしの食べるスピードに驚かれながらも、その数ヶ月前、店主が足をはこんだ展示会で出会い、即企画展を交渉したという話から、シルバーという素材の魅力やとんでもなく丁寧な制作の過程についても話が及びました。25日(金)のクリスマスまでなのでお見逃しなく!
(2020.12.10 thu)
暮らしのなかで変化していくたのしみ
シルバーは汗や水、温度など、身につける人との暮らしのなかで色合いが黒っぽく変化していきます。なんだか生きているみたい…!
もちろん定期的に重曹で磨けばピカピカな状態を保つこともできますが、ichinosenaomiさんのアクセサリーはシルバーの熟成をたのしむために「sterling silver925」使用のものは、あえてメッキ加工をしていません。まるで生花がドライフラワーになっていくように、時間の流れを感じながら長くたのしめるアクセサリーです。
(モチーフも主に草花なので、ほんとうにドライフラワーのイメージですね!)
キラキラ、ピカピカと輝きを放つジュエリーやアクセサリーの良さとはまた違った味わい方がある。暮らしに馴染むにつれて色合いや風合いが変わる。そのたびに何度でもときめく。
そんな想いを起点に、企画展のコピーは “変化にときめくシルバー” としました。
amairoの商品セレクト基準のひとつに“目にするたび愛着・味わいが増すもの“がありますが、時をかさねてもなお、長く愛せるichinosenaomiさんのシルバーアクセサリーはまさにそのもの。「幅広い年代の方が手にしてくださいます(一ノ瀬さん)」という理由もなんだか、わかるような気がします。
▲葉っぱをモチーフにしたレース編みの作品。ichinosenaomiさんの作品のシルバーには、英国では最高位といわれている「sterling silver925」を使用しています。925はシルバーの含有率が92.5%ということ。シルバーは柔らかい性質で、100%だとアクセサリーにするには強度が足りないそうです。sterlingは「価値」「本物」の意味をもち、純銀とみなされます。
姉妹、丁寧な制作過程に驚く
▲一ノ瀬さんのアトリエ風景。お写真を拝見するだけでもときめく空間です・・・!
さて、取材時。モーニングのトーストを食べ終え、お手拭きで手をこれでもかと拭ったところで作品を手にとらせていただきながら、いろいろと浮かんだことを質問させていただきました。
デザインは「時間が経っても良いデザイン」を意識しながら、日常や旅先で見かけた草花から着想を得ることが多いそう。写真を撮りためて、然るべきときにデザインに落とし込むといいます。
それをいざ形にしていくときの流れを詳しくお伺いし、店主とふたり、驚愕…!
たとえば、花束や葉をモチーフにしたデザインだったら、まずシルバーを流し込む型をつくるために、花束や葉のモチーフを糸で編み、それを石膏で型をとってシルバーを流し込む型をつくるのだそう…!!
▲型をとるためのレースを編むところから、制作。
「え、型をとる?!そうか、そうですよね。でも、編む?!編むところからなんですか?!」思わず大きな声を出してしまいました。
葉のレース目の細やかさや葉脈の質感、花束のふわりとした繊細さがシルバーで表現されている。これはたしかに機械では表現できない、手仕事ならではの風合いです。
ほかにも、枝をモチーフにしたデザインの時には
「“ろう”でこうかなー、ここはもうちょっとこうかなーって試行錯誤しながらクネクネと枝を成形していきます。たのしいですよ」
と、ケロリと話す一ノ瀬さん。それ、とんでもなく細かな作業だとおもうんですけれども・・・!
▲ろうで成形していく様子。
型をとった後はシルバーを流し込み、余分な部分をとったり、磨いたり。シルバーでモチーフをかたどった後にも、丁寧な作業がつづきます。でも一ノ瀬さん、話しているなかでたのしさは伝わってきても、大変さはみじんも感じさせないのがすごいです。
▲形成
▲磨き
▲刻印
人ができることを
それだけ好きなのだなあ。きっと無心でつくっているのだろうなあ、と勝手に想像しながら、つくっているときはどんなことを考えているんですか?と尋ねると。
「“つけ心地”ですかね。ここが当たるとつけているときに痛いかな、とか、つけている時の違和感がないようにというのは常に考えているかもしれないです」
というとても優しい答えが返ってきて、思わずほっこり。この人柄が、作品にでてますよう、一ノ瀬さん!
▲小さな花束がモチーフになっている作品。か、かわいすぎる・・・!
そして、
「人ができることをしたいな、とおもいます。今は機械でなんでもできる時代だから、人の手のあたたかみが残るものをつくりたいなあ、と…」
静かな声でしたが、そこに確かな熱量を感じてまたも幸せな気持ちになり、ああ、今回一ノ瀬さんの作品をamairoでお届けすることができてほんとうによかった。直接お話ができてよかった。そう思いました。
▲レース編みのブローチ
▲フリーリングも!
▲ネックレスも・・・!
▲ピアスやイヤリングも・・・!
取材を終えて
一ノ瀬さんの手がとてもよくお手入れされていて、取材中はそこにばかり目がいってしまいました。
というのも、わたしは、昔からまるっこくて女性らしくない自分の手が好きではないのだけれど、言葉を生み出すのも手からだし、家族に料理を届けるのも手だし、もう少しだけ大切にしよう、と最近思ったばかりだったのです。
ハンドクリームを塗る頻度を増やしたり、お風呂でスクラブをしてみたり、爪を磨いてみたり。手をかければ仕事も丁寧にできるような気がして、心がけています。(でもお願いだからじっと見たりしないでほしい)
一ノ瀬さんの手は、しっかりと存在感のある手でした。繊細すぎず、でも働く人の手という雰囲気があり、ここからあの作品たちが生み出されているのかと思うとなんだかゾクゾクして。amairo店頭に作品が並ぶのが待ち遠しくてなりません。
「個人店の方はとくに、作品を大事に扱ってくださるのでありがたいです」
「amairoさんはお店に愛が詰まっていますよね!」
amairoへのエールにもなるようなうれしい言葉をたくさんくれた、一ノ瀬さん。今回の企画展、ぜひご期待くださいませ!長く愛せる、素敵なシルバーアクセサリーがamairoを彩りますよ。
きょうも1日、おつかれさまでした。明日もまた、素敵な1日を。なんだか世間は騒がしいですが、このコラムで少しでもみなさまの心が穏やかになりますように。
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変化にときめくシルバーアクセサリー
ichinosenaomi展
12/10(木)-12/25(金)
*ほとんどが一点ものの入荷になります。気になるものはお早めにチェックを!
雑貨店amairo
11:00-18:00頃まで
定休日:水曜日 *臨時休業あり
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