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【らしさを伝える】パティスリー コ・ボナさんのデザイン

想いが強すぎて

なんとまあ、週末をとっくに通り過ぎ、週も半ば。また金曜日の新しいコラムの更新が近づいています。約束を守れなくてごめんなさい。(今週は、きっと大丈夫です!)

今週末にはあの!幻のレモンパイ祭り第二弾開催!そのお知らせをするという任務も背負いながら、こうして長らく更新までにお時間をいただいてしまいました。

いやあ、今回は想いが強すぎて。わたしとamairoのデザイン担当の小木さんが、パティスリー コ・ボナさんのコピーやデザインをつくらせていただくことになり、先日完成!お披露目となりました。もう店頭でご覧いただいた方もいらっしゃるでしょうか。

言葉とデザインで “コ・ボナさんらしさ” をどうやって作っていったのか、今回はその経緯をお話しようとおもいます。最後にはレモンパイ祭りの告知もありますので、どうぞお見逃しなく!
(2018.09.26更新)

▼パティスリー コ・ボナさん関連コラム▼
【3時のおやつ】パティスリー コ・ボナさんのおやつがはじまりました!
【3日間限定】レモンパイ祭り

 

まずはお話を伺うところから

とある日曜日の昼下がり。緊張気味にあらわれたコ・ボナさんはたくさんたくさん、わたしと小木さんにご自身の想いを伝えてくださいました。お菓子づくりをはじめたきっかけ、フランスでの修行時代のこと、日本に帰国してから「餃子やチーバオ」を受け継ぐまで、そしてご自分の「パティスリー コ・ボナ」としての活動をはじめるに至るまで。

こちらが息継ぎする間もなく「喋りたおす」というにふさわしいくらい、その熱い想いに圧倒させられました。同時に、こちらも真剣です。“コ・ボナさんらしい”  言葉やデザインは、なにもひょんなところから降ってくるわけはなく、コ・ボナさん自身のなかにあるからです。

どんな雰囲気のものが好きか、好きなアートやデザイン、色使いなど、イメージもたくさんお持ちいただきました。「プロの方々の発想を狭めてしまうかもしれませんが」という、気遣いにあふれた前置きとともに。

実際、そんなことはなく、好きなものをたくさん知り、その根底に流れる共通項を探すことで言葉やデザインの手がかりになります。

 

フランス アヴィニョンと深谷の共通項

そんなたくさんのお話のなかで、わたしが着目したのはコ・ボナさんのこの言葉。

・フランスでは製菓の技術というよりも風土・文化のほうを多く学んできたような気がします

・住んでいたアヴィニョンという街の、石造りの城壁がほんとうに素晴らしくて

・深谷が大好き。なんにもないところが好き

フランスも、深谷も、大好きだというコ・ボナさん。どちらも今のコ・ボナさんを形作ってきた「風土=土台」がある街です。

この二つの街には意外な共通項がありました。それは、フランス アヴィニョンには石積みの城壁があり、深谷は言わずもがなレンガの街。

石積みも、レンガも、「積みあげていくこと」で「風土=土台」をつくりあげるものです。

 

キーワードを導きだします

このことから、お店のコピー、デザインを考えるうえでの軸となるキーワードを

 

伝統と風土

 

としました。コ・ボナさんのお話のなかで「レトロな雰囲気が好き」「つくるお菓子は自分が食べて安心できるもの」「フランスの伝統菓子を届けたい」とありました。

そこから考えたことは、

コ・ボナさんはずっと昔からそこにあるようなお菓子をつくりたいのではないか。アヴィニョンの城壁や深谷のレンガのように、コ・ボナさんのつくるお菓子もこの街の人にとっての「風土」となるような。

というもの。ここを軸に提案したコピーが

 

きょうも幸せ、かさねて、かさねて。

 

です。実は提案当初はほかにも案があり、このコピーの頭も「きょうも」ではなかったのですが、コ・ボナさんと小木さんとの話し合いのなかでいちばんしっくりくる言葉を探り、「きょうも」に。

余談ですが、こういう、自分の紡いだ言葉をテーブルの上にあげて、みんなにあーだこーだ言ってもらう時間がとても好きです。もっと若い頃は、自分の書いたものにネガティブな意見がでるとうまく受け入れられず、意地になったり悲しくなったりしましたが、年の功でしょうか、どんな意見もうれしくてたまりません。

コピーライターにもいろんなタイプの方がいて「コレしかありません!」と推しの強い方もいます。わたしは意見をお聞きして「それがお店や会社のためになるか」「らしさがより出せるか」を判断基準にお話させてもらっています。

 

コンセプトから導かれたロゴデザイン

さて、

 

きょうも幸せ、かさねて、かさねて。

 

には、コ・ボナさん自身がたのしい気持ちでお菓子をつくってきた時間。そして食べてくださる方もしあわせで、うれしい気持ちになること。誰かにあげたら、よろこんでもらえること。そういう幸せを積み重ねて、パティスリー コ・ボナの歴史になる、そんなイメージを込めました。

デザインのほうはというと、こちらも「伝統と風土」を軸に、レンガが重なり合っているようにもみえるグラフィカルなデザインに、レトロな書体で懐かしさや愛らしさを表現したロゴマークが完成しました。

ロゴマークはこちらをベーシックなかたちとして、変形したバリエーションをもたせています。しあわせにはいろんな形があるし、コ・ボナさんのお菓子にもいろんな個性がある、そんなことも小木さんがうまく表してくれました。

▲こんなかたちや

▲こんなかたちも

▲あえて熨斗を真ん中につけないコ・ボナさん、ニクいですねえ

▲裏面のコピーの入れ方もそれぞれ違う位置。さりげなくこだわっています

▲現時点で全5種!コンプリートすると幸せがかさなるとか…

 

提案の日のウラ話

さあさあ、長くなってまいりました!

事前に店主から「コ・ボナさんは、いま本当にうれしいんだとおもう。もしかして、このプロジェクトが完成したら泣いちゃうんじゃないかな」と聞いていたわたし。

そのときは「まさかー!」と受け流していましたが、そのまさか!説明している最中、目元を拭うコ・ボナさんが、目の前に!!!

なんとー!長年この仕事をさせてもらっていますが、泣いていただいたのは初めてのことで、びっくりするやら、うれしいやらで、小木さんと3人、ただただ笑ってしまいました。それもまた、素敵な時間で忘れ難い思い出です。

最後に、コ・ボナさんと小木さんからコメントもいただきましたので、抜粋してご紹介させていただきます。

▼コ・ボナさんより
「まずは自分がわくわく、ときめくこと、そして手にとっていただく方がわくわくするものにしたい、とはじめたプロジェクト。完成は大満足で、包む度にわくわくしています」

▼小木さんより
「コ・ボナさんがデザインやアートにも造詣が深そうなこと、こだわりがあることが初めてお話した時から伝わったので緊張しました!でも、自分の好きな感じが受け入れられ、最初のコンセプトをたてるところ、コピー、デザインと、みんなのフィーリングが合って楽しかったです」

謎多きコピーライターという職業ですが、少しはご理解いただけたでしょうか…

 

そんなわけで、どーん!

パティスリー コ・ボナさん、デザイン&コピー完成記念!(勝手に!)

9/29(土)〜10/1(月)の3日間限定!「幻のレモンパイ祭り」第二弾を開催します!!

前回は驚きの、開店30分後には売り切れという想定以上の反響をいただき、残念な思いをさせてしまったお客様もいらっしゃったかとおもいます。今回は熟考に熟考をかさね、できる限り多くの方に手にとっていただける数量をご用意しているとのこと。とはいえ、コ・ボナさんはお一人での活動ですので、無尽蔵にあるわけではもちろんございません。

幻のレモンパイの美味しさについてはこちらのコラムでたんまりとレポートしております。

▲コラム:【3日間限定】レモンパイ祭り

わたしも買いに走りたいところですが、1人でも多くの方に食べていただきたい!!ので、おとなしく自宅でインスタでもみます。

店頭にお越しの際はぜひぜひ、コ・ボナさんのパッケージにも着目していただき、「ふむふむ、これが店主の姉が熱く語っていたものね」と小さく頷いていただけるとうれしいです。

きょうも1日、おつかれさまでした。明日もまた、素敵な1日を。

 

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▼帰ってきたレモンパイ祭り!▼

9/29(土)・30(日)・10/1(月)の3日間

*お一人様10個までとさせていただきます